2025年8月のお盆の時期に初海外でアイスランドに行きましたのでそのとき思ったことなどを残します。
電子機器を取り出さなくていい関空の保安検査場
関西国際空港では、保安検査でノートパソコンやらタブレットやら、ほとんど鞄の外に出せと言われるかと思いきや、基本入れたままで通過できました。今のX線機器ってすごいです。
ただヘルシンキ・ヴァンター国際空港ではほぼ全てのものを別トレイに出せと(前の中国人グループが)叫ばれていました。アイスランドのケプラヴィーク国際空港の方は多少緩めでした。
出国手続きが楽すぎる
日本のパスポートは優秀で、内蔵のICチップを機械(自動化ゲート)にかざして顔写真を取られるだけで手続きが完了しました。
関空での出国時は一切人に対応されないままパスとなりました。
エアバスA350が快適すぎる
アイスランドまではフィンランドのヘルシンキ経由で向かいますが、関空からヘルシンキまでは最新鋭のA350という機体でした。

初めての海外&初めての長距離便&飛行機が4年ぶり&飛行機嫌いの自分ですが、この機体のおかげで13時間半の移動もかなり快適に移動できました。
- とにかく綺麗(乗った機体は2024年12月製造の最新のもの)
- USB-C&USB-Aポートがある
- 客室内照明がフルカラーでゆっくりと消灯したり点灯したりで寝やすい環境
- とにかく、本当に揺れない(航路全体で天気が良かったのはあるかも)
- かなり静か
- ただフラップ音はやたらでかい
液晶モニターで機内食の時間、消灯の時間が確認できるので初心者でも安心です。日本語対応。
日本人のアテンダントさんも乗っていました。

機内食が普通においしい
関空⇔ヘルシンキ便は機内食が2食、今回は合計で4回いただきました。北欧の航空会社なので極端な料理は出ず、食わず嫌い民としてもとても美味しく食べられたので良かったです。


ヘルシンキが涼しすぎる
ヘルシンキに到着してボーディングブリッジに降りた瞬間、隙間風で気温が一気に10度下がったことを実感しました。
8月なので出発地大阪は30度オーバー、からのヘルシンキ20度です。朝5時過ぎということもあり余計に気温が低かったです。

入国審査がザルすぎる
ヘルシンキには乗り換えで降りていますが、フィンランドも到着地アイスランドもシェンゲン協定圏ということでここで入国審査がありました。
しかし、出国時と同じくここでも日本のパスポートは最強すぎて自動化ゲートにパスポートをかざして顔写真を撮られるだけで審査完了となりました・・・。
「さいとしーいんぐ」言う覚悟はどこかにいきました。
ただし、自動化ゲート通過後にパスポートに保安官によりスタンプが押されます。とはいえHelloとThank youを言うぐらいで済みます。すごすぎる。
ちなみに、ヘルシンキでは①EU圏国籍②イギリス・日本・韓国国籍③それ以外の3レーンに分かれており、どうやらイギリス・日本・韓国以外だと普通の有人レーンに行かなければならないようです。
乗り換え時間なさすぎ
到着時間が30分遅れ、保安検査で前の中国人が詰まり、ほかにトイレに行くなどしていたら結構ギリギリになっていました。調子に乗ってお店に入りまくってるとまあまあ時間が危なかったと思います。
レイキャビクが寒すぎる
ヘルシンキからレイキャビクまで約3時間半、ケプラヴィーク国際空港に降り立った瞬間、ヘルシンキを上回る寒さがボーディングブリッジの隙間から入ってきます。
大阪30度、ヘルシンキ20度ときて、レイキャビク10度です。寒いです。普通に冬です。

信号と交差点がない・ラウンドアバウトばっかり
アイスランドの道路はレイキャビクの都市部を除き、信号の付いた交差点はなくほとんどがラウンドアバウト(環状交差点)でした。一番大きいものでは三重のラウンドアバウトでした。
ガソリン高すぎ・EVが結構走ってる
とにかくディーゼル・ガソリンが高いです。ロードサイドの看板にはガソリンがリッター300クローナ(365円)とか書いてあるステーションもありました。
アイスランドは地質的に地熱発電が盛んなおかげか、ほとんどのガスステーションにはEV充電スタンドが併設されていて、そのほかにもスーパーや飲食店にも少数ながら設置されていました。
寒い時期は不安かもしれませんが、夏であれば観光でもEVを使うのは意外とありかもしれません。テスラをよく見た気がします。
LEDパネルの屋外広告・看板が多い
主要道路沿いに立っている看板の多くがフルカラーLEDパネルによるものでした。
なぜなのかは分かりませんが、長い夜や雪の中でも見やすいからでしょうか?
チェーンのガソリンスタンドOrkanのピンクは特に目立ちます。

治安が良いというより人がいない
アイスランドは世界でもトップレベルに治安が良いとされています。そもそも人がいないから。
ケプラヴィーク国際空港にはシート広げて寝てた人もいたので人がいる場所であってもそれなりに治安は良さそうです。
なにもない
車窓からは見える景色に人の作った建物はほぼありません。
見えるのは岩山か、苔か、草か、低木か、水か氷か雪だけです。すぐに慣れ、そして飽きます。



docomoよりも繋がるアイスランドの携帯回線
一周見回しても地平線しかないような場所でも(遮蔽物がないからと言うべきですが)4G LTE回線がアンテナピクト最大で通じました。1号線を高速で走っていながら日本とLINEのビデオ通話ができるぐらいに回線環境が良いです。
ひとつ脇道に逸れると圏外になる場所も無くはなかったため、安心しきるのも良くはなさそうです。

風が強すぎる
アイスランドには国土全体を一周できるよう海岸線付近に1号線が整備されています。海が近く、木が生えてないし建物もないので、風を遮るものがなく風に当てられ続けます。
ディルホゥラエイ岬・灯台では風速15m/sの風が吹きつけ、ハードシェルジャケットのフードに砂が当たる音が聞こえるほどです。
そもそも8月中旬でも朝晩が5度~10度程度しかなく、ダウンジャケットか硬めのレインジャケットとお友達になれます。自分はフリース+ライトダウン+ハードシェルのセットでちょうど良いぐらいでした。
空撮用にドローンを持ってきていましたが、ちょっとこの風では怖くて飛ばせないな、というシーンがほとんどです。
アイスランドでは全国各地に気象観測点が設置されていて、道路状況とあわせて閲覧可能なウェブサイトが用意されています。アイスランド旅行には必須となると思います。
この記事を書いているとき(現地時間2025/10/04 11:16)にアクセスしたところ、なんと風速27メートル(瞬間最大風速52メートル)という台風並みの暴風を観測しているポイントがありました。旅行前にも何度かこのサイトを見ていましたがここまで強いのは初めて見ました・・・

太陽がぜんぜん沈まない・空がいつの間にか明るい
アイスランドは緯度が高いため、夏は極端に日が長く、冬は極端に日が短いです。早めに寝るにも明るいし、起きる頃にも既に明るいです。
着いた日は日の出朝5時・日没夜10時でした。夏冬で日照時間に差があるということで、1日ごとの短くなるスピードも滅茶苦茶早く、たった5日後の帰る日には日の出朝5時半・日没夜9時半まで短くなりました。
朝食はパン+ハムチーズサラミのエンドレス
4泊したホテル・ゲストハウスの全てで朝食はパン、ハム、チーズ、サラミが基本セットでした。最後の方はまあきつかったです。パンとは言ってもサンドイッチ的なアレです。
ここにバリエーションとしてヨーグルト(skyr スキール)やシリアル、切ったオレンジが加わります。飽きます。
このときばかりは日本の食事の豊かさに心から感謝しました。

外食高すぎ問題
朝にエンドレスハムチーズを食わされることにはなりますが、逆に昼夜はいろんなものが食べられます。
しかしどれも高いです。一食あたり2500クローナ(3000円ぐらい)以上するのは当たり前です。本当に高いです。
ですがヨーロッパ人向けではあり、量はしっかり多めで提供されます。





物価高すぎ問題
上を見ていただくとお分かりいただける通り、全部が高いのでそういう世界だと思うしかないです。
・・・
ただ正直ヘルシンキ空港の売店の方が高い。500mlペットボトル2本とメントスで1707円も請求されました。
VISAタッチだけあれば現金は要らない
アイスランドでの全ての取引でクレジットカード決済が使えました。一度もアイスランドクローナの現金を使うことはなかったです。
スーパー(Bonus)ではそもそもクレジットカード以外の選択肢がなく、挙げ句には有料トイレの支払いすらクレジットカード決済機が置かれていました。
レイキャビク都市部だろうが辺境の有料駐車場だろうが、入口のカメラがナンバーを読み取り、スマホのアプリで支払って出ていくというスタイルです。
ガソリンスタンドもクレジットのタッチ決済です。ただある程度のデポジットを先に引き、後日実際に使った額を残して返金するパターンのものもあるようなので、利用枠は多めに残しておいた方が安心です。複数枚持ったほうがいいかもしれません。

良いカメラを買え
なにもないと言いますが、日本では絶対に見れない氷河や那智の大滝を優に超えるでかい滝など、すごすぎる自然がそこかしこにたくさんあります。スマホのカメラではもったいないので一眼とかアクションカメラとかを買って持っていってください。


時差ボケきつい
日本からヘルシンキまでマイナス6時間、ヘルシンキからレイキャビクまでマイナス3時間、つまり日本とは9時間の時差があります。
現地で朝9時なら日本は18時、昼12時なら日本は21時です。つまり日本とは昼過ぎまでしか連絡を取り合えない感じです。
自分はレイキャビクに朝9時に到着したにも関わらず、13時ぐらいでとても眠く、結局毎日午後8時までには耐えきれずに寝ていました。
そして慣れたころには日本に戻らなければならず、夏休みの学生にとっては日本に戻ってから元に戻すほうがしんどかったです。しばらく毎日朝5時過ぎ(アイスランドで考えると午後8時)とかに寝るような生活になってました。
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